お知らせ

能舞音楽劇「義経記」出演者の方からコメントをいただきました。(その2)

2018年8月30日

お知らせ

今週末(9月2日(日))に倉敷市芸文館にて開催する「能舞音楽劇『義経記』」にご出演の山井綱雄様、高橋忍様から、7月に発生した西日本豪雨に関連してコメントを頂きましたので、ここでご紹介させていただきます。
(上妻宏光様、デーモン閣下からお預かりしたコメントはこちらに掲載しています。⇒⇒◎◎◎
 
【 山井 綱雄 様 】
平成30年7月豪雨により被災された倉敷市真備地区をはじめとする倉敷市の皆さんへ
 
 
金春(こんぱる)流能楽師
山井 綱雄
 
 
 この度の豪雨により被災された皆様、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。
 
 安易なお慰めは却って失礼かと思い、思い留まっておりました。しかし、少しだけお伝えしたいことがあります。
 
 我が能楽金春流は、1,400年の永きに渡り人々の『天下泰平』『国土安穏』を祈念して参りました。能は「鎮魂の芸能」です。そして、「祈りと励ましの芸能」でもあります。この度の「能舞音楽劇義経記」の中でも、能の場面があります。私は私の伝承してきた能楽金春流の原点に立ち返り、倉敷の地にて「鎮魂の祈り」を捧げさせて頂きます。そして能を通じて「日本人の心」をお見せします。「義経記」という渾身の作品を通じて、皆様に少しでも勇気を与えられるように、精一杯勤めさせて頂きます。
 
 会場となる倉敷市芸文館周辺では、豪雨の被害はほとんど受けていないとのこと。今までと変わらない生活が送れますように併せてご祈念申し上げます。
 
 
 
【 高橋 忍 様 】
平成30年7月豪雨により被災された倉敷市真備地区をはじめとする倉敷市の皆さんへ
 
 
金春(こんぱる)流能楽師
高橋 忍
 
 
この度倉敷にて「義経記」をさせていただきます。 まだまだ多くの方々が、今まで通りの生活に戻れず、ご不便で不安な毎日を過ごされているかと思うと心が痛みます。
 
祈りの芸術とも言われる能楽を通して、山井ともども全力で勤めさせていただきます。
 
どうか、これから幸多かれとお祈り申し上げます。