2021年5・6月例会
劇団文化座公演
原作:金 義卿 翻訳:李 惠貞 脚色:金 守珍/佐々木 愛 演出:金 守珍
旅立つ家族
韓国の国民的画家、李仲燮(イ・ジュンソプ)
その鮮烈な生、時代と国境を越えた愛と、家族の物語
STORY
日本による韓国併合の時代に朝鮮北部に生まれた李仲燮(イ・ジュンソプ)は、朝鮮の大地を愛し幼い頃より絵に描いていた。1935年、支配国である日本に渡り、東京帝国美術学校、文化学院美術科で絵を学ぶ。在学中に山本方子と出会い魅かれ合うが、戦局も逼迫して一人、実家のある元山(ウォンサン)へと戻った。思いを断ち切れない方子は終戦間近の1945年、危険な玄界灘を一人渡り仲燮と再会する。二人は結婚、山本方子は李南徳(イ・ナムドク)として生まれ変わり二人の子供を預かる。やがて第二次大戦は終結するも朝鮮半島は混乱が続き、朝鮮戦争が勃発。
身の危険を感じた仲燮は、芸術と家族を守るため、一人残るという母に絵を託して元山から脱出する。一家は釜山から済州島にたどり着くが、南徳と子供たちは健康状態が悪化、仲燮を残して日本に帰ることとなった・・・・。