俳優座劇場プロデュースNo.108
2019年9・10月例会 音楽劇 『人形の家』
作=ヘンリック・イプセン
翻訳=原 千代海
演出=西川信廣
作曲・音楽=上田 亨
作詞=宮原芽映
出演
土居裕子 大場泰正
畠中 洋 古坂るみ子
進藤 忠 長浜奈津子
川口大地 本田玲央
納田洸太 樋山雄作
仙崎貴子 竹本瞳子
宮田佳奈
ノルウェーの作家イプセンは社会劇の創始者と言われ、特に1879年に発表された「人形の家」は新しい女性像を世に示し、近代劇の出発点となった作品と評されています。
その「人形の家」を演出の西川信廣、作曲・音楽の上田亨、作詞の宮原芽映と共に音楽劇として2017年に上演、高い評価を戴きました。
ノーラを演じるのはその美しく透きとおる歌声で客席を魅了する土居裕子。
夫ヘルメルには大場泰正、運命の鍵を握るクロクスタに畠中洋、親友リンデ夫人に古坂るみ子。
進藤忠、長浜奈津子の実力派と、オリジナル戯曲には無いアンサンブルを登場させ劇世界を拡げます。
あらすじ
幼い子供たちに慕われ、夫には可憐な妻として可愛がられるノーラ。夫ヘルメルは弁護士から間もなく銀行の頭取へ就任することが決まっている。ある日、クロクスタと名乗る男が訪ねてくる。彼は銀行に勤めているが評判が良くなく、ヘルメルは就任とともに彼を解雇しようとしていた。それをやめさせる為、ノーラからヘルメルに頼むようやって来たのだ。
実はクロクスタはノーラの過去の秘密を握っていた。ヘルメルが重病になり多額の療養費が必要になった時、ノーラは借用書の保証人のサインを偽造してヘルメルに内緒で借金をしていた。クロクスタはその借金の相手であり、解雇されるならこの事実を暴露すると脅す。
ノーラは愛する家族の生活が壊れてしまわぬよう、必死にヘルメルに懇願するのだが……