倉敷演劇鑑賞会 2019年1・2月例会『三婆』
劇団文学座公演
原作=有吉佐和子
脚色=小幡欣治
演出=西川信廣
キャスト:佐々木愛 有賀ひろみ 阿部敦子 ほか
「三婆」が帰ってきた! 有吉佐和子の原作、小幡欣治脚色による「三婆」は東宝現代劇での初演以来繰り返し上演されてきました。文化座での初演は1977年で、翌年には北海道から九州・沖縄にいたるまで全国各地で公演を重ね好評を博しました。その後、1988年の再演でも全国公演を果たした劇団の代表作の一つです。
その「三婆」がいよいよ、全国の演劇ファンの再演要望の声にお応えして、満を持して新キャスト・新演出で全国に発進します。
老いること、生きていくこと、そして、人と人との繋がりを、笑いと涙の中で今また考えてみたいと思います。社会性とエンターテインメントを兼ね備えた人間喜劇の傑作にご期待ください!
※ものがたり※
時は1963(昭和38)年、金融業者の武市浩蔵は妾駒代の家で急死する。報せを聞いて本妻の松子と浩蔵の妹タキが駆けつけた。お互い〝カボチャ婆〟〝電気クラゲ〟〝キツネ〟と陰口をきいている三人の遭遇である。
四十九日も無事に済ませ松子は一安心するも、タキが兄の家に住むのは当然と押しかけてきた。さらには駒代も新橋の料理屋の普請が済むまで部屋を貸してほしいとこれまた居座ってしまう。かくして本妻と妾と小姑、一筋縄では行かない三婆が一つ屋根の下に同居することになった・・・・・・。